やまびこ停車場

ただいま、過去に投稿した記事の一部を非公開にしております。

大月日帰りよくばり旅行-その2

大月日帰り旅行の続き


よくばり行き先選び


山へ行くことが決まったら、早速ネットで情報探し。まだ見ぬ土地。知らないことは多い。
早速「雁ヶ腹摺山」で検索。あるある、けっこうある。その中の一つを覗いてみる。

「ほほー、紙幣のモデルとなった写真を撮った時間が書いてあるんだ。
うんうん、へー午前7時15分かー。そーか、そーか。朝早かったんだー。」

相変わらずマヌケな私は「この人早起きなんだねー」とか相変わらず
変な発想しかなかったのだが・・・、

「ゆっくり昼間に行きゃいいのに」
「何でわざわざ朝だったんだ?なんでなんで?・・・」

なぜか気になる。少し考える。昼間だと・・・、

「!」

すぐに地図を引っ張り出して目的地を確認する。
「そうか、朝じゃないとダメなんだ!」

結論から言うと、
「昼間ノコノコ登頂したところで綺麗な写真は撮れないんだよ、お寝坊さん」
ということなのである。

地図を見ると雁ヶ腹摺山の南に富士がある。昼間の太陽も当然南にある。
つまり、昼間に雁ヶ腹摺山(というか富士を南面に望む山)から富士を望むと
逆光になるのだ。逆光では都合が悪い・・・。

「7時は無理としてもせめて8時くらいまでに着かなければ・・・」

というわけで、あっさり予定変更をする。
往復7時間コースで、7時登頂はまずムリである。

幸いにもサブコースがあって、大峠から登るとわずか1時間で登頂できるのだ。
たった一時間で登頂なんて味気ないといえば味気ない。しかしこのコースでも
7時、いや8時着でも結構キツイ。しょうがない、登山気分は少し犠牲にしよう。

とりあえず、8時登頂に目処がついた。
しかしこれだと10時にはとっくに下山していることになる。お昼を待たずに
帰り支度する羽目になってしまう・・・。

そんな勿体無い。せっかく行くんだからどっかへ寄ろう。
登山行程が大幅に圧縮されたものだから、プラスαしなければならなくなった。

「列車を撮ろう!」

まさか下山後に列車を撮ろうなんて、普通なら考えもつかなかった。まさに窮余の一策。
中央線筋でよいポイントを探す。あったあった。鳥沢-猿橋間。
大月市内、しかも帰り道方向だ。1~3時くらいが絶好の時間だろうか。

というわけで、鉄道写真を撮っていくこと決める。
しかし下山10時で写真が1時。まだチョッと間がある。

「とりあえず、登山の後に温泉に入るのは常だっただから・・・」

という訳で、下山後に温泉に半ばムリヤリ寄っていくことにする。
それで時間をつぶそう。

「まだ時間があるな、観光地はないか?」
その時!脳の中のどこにあったのかも分からない記憶がよみがえってくる・・・。

「某月某日、○×新聞の写真記事。山梨県大月市にある『猿橋』は日本三奇橋の一つで・・・」

ん、何だと。山梨県大月市
地図を見る。「猿橋」、確かに大月市にあった。あれ?列車撮るって決めたところは
猿橋じゃなかったっけ?

何と、私の頭が勝手に絶好の観光地を見つけてくれたのだ!

「下山後、温泉入って、観光すれば、絶好の時間に列車が撮れる!」

かくして、登山オンリーのスケジュールから山、温泉、観光、鉄道の4拍子揃い踏みの
あれもこれものよくばり旅行計画が出来たのだった。

しかしよくまぁ都合よくスケジューリングできたと我ながら感心してしまった。

いつもなら、あーあーうーうー言いながら挙句の果てにはまとまらず
「計画が出来てないからいくのは止めだ!」なーんてこともしばしば。

ともかくも当日の朝を迎えたのでした。
いざ、出発!