やまびこ停車場

ただいま、過去に投稿した記事の一部を非公開にしております。

大阪夏の陣図屏風

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2008年 2月  大阪城天守閣


大阪旅行記その12


じぃ~~~~~ん・・・、やっぱカッコイイわ、天守閣。

もう私は貴方に釘付けデス(笑)。

私、本当に城好きですね。
旅行に行って一番興奮するのは、やっぱり城郭なのです。


さて、この城の所蔵物の一つに「大阪夏の陣図屏風」というのがあって
興味深く眺めてきました。これは、夏の陣に徳川方に参戦した黒田長政公が、
戦勝記念に描かせたものだそうです。

どんな絵か一言で言うと「ウォーリーをさがせ!」みたいな(笑)
それもそのはず、何と5000人以上の!人間を描いてるんだから。
そこのあなた、試しに「家康をさがせ!」ってやってみませんか?(笑)

家康を始め有名諸将が描かれていたのは本当です。伊達政宗もいました。
ついでに言うと、敵将豊臣秀頼は描かれていませんでした。秀頼は時機を逸し、
出陣することはなかったそうな・・・。

城内で解説をいちいち聞いてましたが、芸が細かいというか
とてもリアリティのある絵で、ずっと食い入るように見てました。
例えば・・・

屏風の隅に天守閣があったんですが、よーく見ると・・・
あぁ、天守の窓から外を不安げに覗き込んでいる女官がいる!

徳川秀忠も描かれていたのですが、ん・・・
うぉ、首が秀忠の前に差し出されている!

そして、逃げる民衆、落ち延びる敗残兵も描写されていて、
逃亡兵を、徳川方が待ち伏せして鉄砲で撃ってる!

川で溺れている兵がいる!

夜盗がいる。夫婦そろって追い剥ぎに遭ってる!
(裸の男女が描かれていた。夜盗のボスはふんぞり返っていた)

みんな京へ逃げていってる!


戦勝記念の屏風なのに、ダークな描写がたくさんある・・・

そのリアルさ故に、学術的にも大変価値のある屏風なそうです。
あそこまでリアルな事情が描かれていると、見終わった後は
若干ブルーになっちゃいましたが・・・

なかなか知られざる戦国の裏事情を垣間見たようで、
とにかく大変勉強になりました。やっぱり戦は凄絶。

ネットでも見られるので興味のある方はどうぞ。
Wikipediaで「大坂の役」と検索すれば、そのページの中に
画像が掲載してあります。なかなか高精細。


続く