やまびこ停車場

ただいま、過去に投稿した記事の一部を非公開にしております。

仙台市電保存館

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2008年4月  モハ400型  仙台市電保存館にて


かつて、仙台には路面電車が走っていました。
今も全国各地にありますが、昔はもっとたくさんあって、
しかし、モータリゼーションの波には勝てず、随分廃止となりました。

仙台の場合は乗客数激減ではなくて微減だったけど、
爆発的に増えた自動車に軌道を遮られ、定時運行が困難&軌道用地を道路に転換して
自動車交通量を確保する為に廃止になった、と記憶しています。

文字通り車の波に揉まれて負けてしまった訳ですね・・・。

ま、生まれる前の話だし、仙台は故郷でも何でもないし、思い入れも何も
あるわけじゃぁないのですが、市街地を片側3車線の広い道路で、自動車が我が者顔で
走っている今の仙台の町並みからは、かつてここに路面電車が走っていたとは
想像だに出来なくて、だから市電が存在していたことが嬉しくて、それで
在りし日の姿を見てみたいなーと思って行ってきたのでした。

盛岡へ帰る途中、わざわざ仙台に寄り道したのは正にこの為!!
いざ、路面電車を見に!

んで、上の写真がかつて走っていた仙台の路面電車
ファーストインプレッションは、と言うと・・・

「あれ、コレ昨日まで走っていたの?」

と、そんな錯覚を覚えるような外観。
随分昔に廃止になったのだからさぞ古めかしいのだろうな・・・と思っていたら
全然そんな印象はなくて、どっかの町でいまだに走っていそうなそんな感じの車両。
おまけにピカピカだったし。

実際、長崎市電には元仙台市電の車両を今も所有しています。
乗れるものなら乗ってみたい・・・

ここには案内人さんがいたのですが、なかなか気さくで、いろいろ話を聞かせてもらいました。

「市電の運転手は憧れの職業だったんですよ~。ほら、昔は蒸気機関車で運転手は
煤で汚れて。だから『市電(の運転手)はワイシャツなんか着てカッコイイなぁ~』
なんて言ってたんですよ」

へえぇ~~~、そぉなんだぁ~~~。

こういう、当時生で見聞きしたお話はとても面白い。いわゆるエピソードとか
よもやま話の類は本で書かれていたりもするけど、やっぱり生の声というのは
言葉以上のものが伝わってきて非常に楽しく聞かせてもらいました。

ガイドさんのいる博物館では、ガイドさんにぜひ話を聞いてみましょう!
楽しさ倍増な事、間違いなし!

そうそう、思い出しましたが、仙台市電には「芭蕉の辻」線という路線が存在していて
そのあたりがヤッパリ仙台らしかったですね。
地下鉄東西線完成の暁には、是非!仙台らしいネーミングを!
南北線」、「東西線」、非常に分かり易いけど、面白みも無いかな?

ところでこの日は早朝に仙台駅到着後、

長町駅で列車を撮り(南下)、
その後は多賀城跡を散策(北上)、
それから市電保存館のある富沢へ行き(南下)、

・・・と、行ったり来たり。
この後、更に、

八乙女まで行って列車撮影(北上)、
再び仙台駅に戻り(南下)、
そして盛岡行きのバスに乗車(北上)、

という行ったり来たりの計画を考えていたけど、ここまで行ったり来たりで
結構時間をとられてしまい、流石にムリだった。
諸々の制約があったとはいえ、このプランニングはチョイと反省・・・。

市電を見た後は、一路盛岡へ帰ったのでした。