やまびこ停車場

ただいま、過去に投稿した記事の一部を非公開にしております。

大地震を振り返って・・・その5

前回からの続き
 
地震発生から3日目の朝、買い物に出かけました。遠く遠く100キロ以上車を走らせて。
 
食べ物は一週間は大丈夫な備えでしたが、長期戦になるのを予感し、またなかなか報道されない
周辺地域の状況検分をしたいという気持ちもあって出かけたのでした。
 
出かける時点でJR宇都宮線が運行を再開したという情報を既に入手していました。
すなわち、この沿線地域は電気が復活したということ。そして断水情報もなさそうだったので、
内陸部に行けば平常通りなのだろうと、そう目論んだ訳ですが・・・。
 
後でこれが大きな間違いだったことに気づくのですが、そのときはそうは思っていなかったのです。
とにもかくにも、出発進行。
 
道中、目にした大地震の爪跡。
 
・停電で信号機がついていない。交通量も少なかった。
・市民会館前に長蛇の列。給水車の配水を待つ人たちでした。
アスファルトの地割れ、路肩の崩れは随所に。
・壊れた塀の殆どは鉄筋が入っていなかった。
跨線橋が通行止め。
・運休中な筈なのに、踏切警報が鳴りっぱなし。近くに遮断棹が転がっていた。どうやら壊れた模様。
 
特筆したいのは、ガソリンスタンドですね。何箇所か渋滞している場面に遭遇したのですが
例外なく給油待ちの車列が原因でした。
 
最初は、停電のせいで稼動できる店舗が限られているのが原因と思ったのですが、
停電区域を脱してもその状況に変わりはなく、むしろ店を閉じている店舗のほうが多い。
 
「ガソリンが・・・枯渇!?」
 
ガソリンスタンドにどれ位の頻度で、燃料を配給するのか知らないのですが、
たった2日でこんな状況に陥るとは想像だにしてなくて、とにかくこれは衝撃でしたね。
私の教訓:ガソリンはあっと言う間に尽きてしまう。
しかし、あっと言う間に尽きたのはガソリンだけではなかったようです。
 
ライフラインが健全だと思われる地域まで出かけたつもりですが、確かに電気と水は正常でしたが、
買い物しようとしたら、商品がない!
 
パンがない!水もない!
菓子はあったけど、保存の利きそうなレトルト食品などはことごとく売り切れ。
 
なぜ・・・?状況が全く読めません。
 
パニックになったのか、それとも本当に物が入ってこなかったのかは知る由もありませんでしたが、
一つ分かったのは、ライフラインが大丈夫な地域へも大きな影響が及んだということ。
 
私が生まれてから、私の育った東北でも大きな地震は何度もありましたが、被害は限定的でした。
震災の影響で生活に不便をきたした体験はなく、私の中ではこれはとても衝撃的だったのです。
 
激甚災害と言えば阪神大震災がありますが、神戸から近い大阪はどうだったのでしょう。
今回みたいな物不足、燃料不足とかあったのでしょうか・・・?
私の教訓:地震による直接の被害なくても、震災の影響が及ぶ可能性を考慮すべし
続く