やまびこ停車場

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遠い盛岡-再び帰省

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2015年5月 盛岡 開運橋より

詩人、室生犀星の「小景異情」を知ったのは高校の現代文の授業の時でした。

「ふるさとは遠きにありて思ふもの」、の一節が有名で、私は今でも覚えています。

しかし、習った当時高校生だった私は、その意味を理解しかねていました。
そりゃぁそうでしょう。生まれてこの方、転校・転居もなく、全人生を盛岡で過ごし、故郷(=生まれ育った地)で
住むのが当たり前の事だと思っていましたから、故郷を殊更に意識する必要がなかったんです。

ところが、就職を気に上京、各地を転々としつつも、盛岡から(岩手から)離れて生活するようになってからは
この「故郷」なるものが私の心に湧き出るようになってしまいました。

仕事などで周りの人と少し親しくなると判で押したように、「どこの出身なの?」と聞かれるわけですよ。
否応無しに故郷を意識せざるを得ません。もう、盛岡を離れて久しいですが、ようやく「遠きにありて思う
ふるさと」の感覚が理解できました。

 帰省はほぼ旅行と同じ荷物を背負って帰ってくるわけですが、やっぱりただの旅行とはちがって
ふるさとへの帰還は、懐かしくもあり、心休まるものがあります。帰省の最中はストレスとは無縁でした!

 もう、本当に良いリフレッシュでした。パソコンに向かう毎日から離れ、その代わりにやっていた事と言えば
庭の土いじり(笑)。デスクワークで体力を削がれた私にとっては結構な作業でしたね~。

 しゃがむ姿勢がずっと続けて、踝(くるぶし)と腰はもうメリメリ。朝起きて日が暮れるまでスコップ片手に
雑草取りに専心し、夜になったらご飯(晩酌つき☆)を食べて、食べたら眠気が襲いバタンキュー。
数日間その繰り返しでした(^▽^)

 ずっとハサミなどの道具を握りっぱなしだったので、今でも手首が張っていて結構疲れましたが、
それはそれで結構。日常では出来ない作業に没頭することで却って生気を得た感じです。
 
 心の糧が得られる故郷は、実に(げに)有難き土地であります。
また来週から頑張ろうっ!!