八甲田山登山記－５

２００９年８月　　小岳山頂にて　奥の山は高田大岳

「天気晴朗なれども」

仙人岱から小岳へ向かいます。
アオモリトドマツの森の中、この雰囲気は中々面白いのですが
写真を撮る気がなくって、なので、ひたすら下を向いて黙々と登っていました。

標高も再び上がり、周りは人より背丈の低いハイマツに変わってきた頃。
歩いていると、なんだか日差しが強いのを感じる。暑くなってきた、一休みしよう。
って何気なく後ろを振り返ったら、見渡す限りの大パノラマ！

「うわぁ・・・！」

午前中の曇り空がウソのような好天に変わり、
思わず声を発してしまうほどの広い樹海がいつのまにか出現していたのでした。

しかし、登れば登るほど強くなる風。

天気晴朗なれども波風高し、って違うか、波はない（笑）
雲は晴れたものの、吹っ飛ばされるほどの強風は最後まで変わりませんでした。

さて小岳山頂。
八甲田大岳では諦めかけていた下界観覧でしたが、なんとか叶えられました。

とにかく気分は良かったので、景気良く「ヤッホー！」って叫びましたが、
当然、暴風の真っ只中ではこだましません（笑）

写真を一枚。

さっき登った連峰最高峰の八甲田大岳がどっしり居座っています。
そして左手奥、霞んでますが青森県最高峰の岩木山も姿を見せてくれました。
素晴らしいツーショットではありませんか。

そ、それにしても、く、空気は見えないから分からないでしょうが、
容赦ない強風のせいでカメラをホールドできません、うおー！

変わりましては、大岳右手の姿を。

こちらに見ゆるは井戸岳と赤倉岳です。

左の尖り具合と、右のなだらかさが好対照であります。
向こうにも行ってみたかったなぁ。

続く