やまびこ停車場

ただいま、過去に投稿した記事の一部を非公開にしております。

盛岡の送り火-舟っこ流し

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2009年8月  北上川河川敷より


盛岡の送り火といえば知る人ぞ知る「舟っこ流し」。
今年は夏休みが遅かったので、帰省中に見ることが出来ました!

「舟っこ流し」

盛岡藩四代藩主だった南部行信の娘が享保年間に川施餓鬼の大法事を行ったのが始まり。 
1815年に津志田遊郭の遊女らの乗った舟が、氾濫した北上川で転覆。その後溺れ死んだ遊女の霊を
慰めるため、舟に位牌と供物を乗せて流し、以後、盛岡の人々の間で盛んに行われるようになった。

出典;Wikipedia


盛岡8月に行われる伝統行事は他に「さんさ踊り」もありますね。
「さんさ」は何度も見に行きましたが「舟っこ」は一度しか見たことがありません。

父も同様に一度しか見たことがなかったとか。理由は「駐車場がない」だそうで。
なるほど、道理で連れてくれなかったわけだ(笑)。

私もその界隈には詳しくなく、駐車場は探せず終い。
結局、教育会館の駐車場に止めてそこから歩いていきました。

さて、会場はというと、盛岡市民ならご存知の明治橋付近。
私がかつて見たというのは夕顔瀬橋付近でしたので、こちらは初めて。
終了後に花火を打ち上げると聞いたから行ったのです。

やっぱり見物人は多かったですね~。
多いとは言っても、空間に余裕がないわけではなく、
近所と思しき人はシート広げて、缶ビールをグビッと飲んでましたよ~。
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初めて生で見たときは、花火に爆竹、音も光も凄くて、
「日本の伝統行事というより中国の年中行事みたい」というのが偽らざる感想でした。

PRポスターとか映像で見た限りだと、こんなのはなかったような気がする・・・。
だから初めて見たときは衝撃的でした。

この界隈は盛岡でも古くから町があったところで、生粋の盛岡!ってな感じ。
お盆もUターンの時期で、他所の人なんて殆どいない。

そう思ったのは盛岡訛りが随分と耳についたというただそれだけの事で、
実際はどうか分かりませんが、とにかく盛岡の雰囲気が充満しているのを
ひしひしと感じ、久しぶりに一盛岡人に戻れたひとときでした。
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開始から1時間近く経ち、日も大分暮れてくると、舟っこ流しもそろそろ終盤です。
赤く静かに流れ行く精霊舟。広告でおなじみ、晩夏の盛岡の風物詩。

盆の終わり、夏の終わりをしみじみと感じさせてくれます。
どうか祖霊たちが安らかでありますように。

この後花火を見て、それから馬場町を通り抜けて元の駐車場まで戻ったのですが、
この界隈は今でも民家で送り火を焚いていたんですね!

何軒かの家が、家族で玄関に出ていて、鉄のカゴに薪を入れて火を焚いて・・・
最後にそれが見られてとても嬉しくなって帰ってきました。


花火のお話はまた後にでも。