2008年7月 北大植物園にて
2008北海道旅行記-その20(旅行編-その10)
ここは、北大付属植物園の博物館。
北大の博物館というと通常、前にも記事にした「総合博物館」を指すようです。
植物園は、場所も本部キャンパスとは全く違うところにあるし、入場料も必要。
本部キャンパスもそうでしたが、植物園だけあって緑が豊か!
そしてレトロな建造物。ここも画家さんが木陰で絵を描いておりました。
それにしてもビルがひしめくこのオフィス街のど真ん中にオアシス然とした
場所があろうとは。前日行った帯広もそうでしたけど、町の中心部に広い公園が
あるのはやっぱり広い北海道の成せる業でしょうか。
ところで、この博物館は、ポプラ並木なんかと比べると知名度が無いところなのですが、
並木以上に行きたい!と思っていたところであります。
それは・・・今は絶滅してしまった「エゾオオカミ」の貴重な剥製があるから!
というわけで、植物は熱帯含めて(温室がある)いろいろあったらしいけど
そんなのはそっちのけで、剥製に釘付け。
ヒグマをはじめ、北海道の動物はもちろんの事、本州生息の動物もたくさん
展示してあって種類は豊富。私の知る限り、こんなに剥製がそろっているのは他には
上野の国立科学博物館くらいです。
館内の説明にもあったけど、大学の博物館は観客への披露を第一とするものではなく
あくまで研究が本義。それで固体の比較と称して同じ動物の剥製がタグをつけられて
十数個も無造作に(という風に見えた)置かれていて、わざわざ見に来てなんだけど、
研究の為とは言えあんまりいい気分ではなかった・・・。
それはともかく、念願のエゾオオカミと対面。
写真に撮ろうかと思ったけど、撮影の可否を確認しないでしまったのと、
あまりに野蛮そうな面構えにビックリしてしまい、断念。
撮ってもblogに載せなかったと思います・・・。
個人的には、日本の動物は愛嬌があるという認識だったので、北海道とは言え、
かつての日本にこんな見た目のコワい動物がいたのに驚きでした。
言い換えると、本州とは違った北の大地の大自然を別な角度から認識できた、
とでも言いましょうか。北海道の自然にはますます憧れるばかり!
コワい印象といえども、日本固有の動物が無くなったのは大いに残念で、
トキには再び日本の空を舞ってもらいたいものです。
【エゾオオカミ】
明治期まで北海道にいたオオカミ。現在は絶滅。
北海道開拓期に、家畜を襲う害獣と認識され、徹底的に駆除される。
連れ込んできた犬による狂犬病が追い討ちをかけたとも。
続く