2008年7月 旧国鉄広尾線 幸福駅にて(写真上下とも)
2008北海道旅行記-その9(鉄道編-その4)
旧国鉄広尾線。
かつて帯広を起点とし、十勝平野を南下して広尾まで結んでいた。
あまりにローカルな赤字路線だったため、1987年2月に廃止。
広尾線には「愛国」駅と「幸福」駅という名前の駅があって、
その2駅から「愛の国から幸福へ」というキャッチフレーズが生まれ、
愛国から幸福行きの切符は爆発的に売れたそうである。
廃線探訪。私の鉄道趣味のジャンルには当てはまらなくて、
いつも路線跡はスルーしていたのが常だったのだけど、
一般観光客も随分訪れるくらい有名で、帯広まで足を伸ばしたので、
これを逃したら一生行けない!
それに廃線探訪は実は未経験。そういうことで行ってみよう!いざ出発。
本当はキャッチフレーズの如く愛国駅から幸福駅へ向かいたかったのだけど、
バスの便の都合で、まず幸福駅から訪問。
周りはこの公園のほかは見渡す限り畑!畑!畑!
周辺道路も果てしなく直線が続いていて、車はビュンビュンぶっ飛ばすような所。
廃止云々以前に、なぜこんな所に駅が存在したのかが疑問なくらい本当に何もなかった。
そういう周辺環境と、廃止後もそのまま保存されているホームと待合室。
そのせいか、この公園は現役当時から時間が止まったままの雰囲気だった。
かつての北海道はあちこちにこんな路線と駅があったんだろうな・・・。
公園にはキハ22が静態保存。中にも入れた。青いボックスシートに板張りの床。
国鉄時代を想起させるのには十分だった。
そして無人駅舎。この内外にビッシリ貼ってあるのは名刺と定期・切符がほとんどで、
一々見てみると、全国からわざわざ訪れてきているのがよく分かる。
え、私は貼ってきたかって?
いや~、私の名刺だなんて・・・恥ずかしくって貼れませんよ、もう~~(笑)
次は愛国駅!
続く