やまびこ停車場

ただいま、過去に投稿した記事の一部を非公開にしております。

津軽冬の旅-その5

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2003年2月  津軽21形気動車  津軽鉄道 津軽中里にて


いよいよ、津軽鉄道


ストーブ列車は帰路の楽しみにするとして、取り敢えず往路は普通の車両で
起点の五所川原から金木(かなぎ)というところまで行く。

金木といえば知る人ぞ知る作家太宰治の出身地。
その生家が今も残っている。作品「斜陽」にちなんで斜陽館と称されている。

太宰治とはペンネームで本名は津島修治。津島家は当地の大地主で太宰の父は
国会議員だった。そのせいだろうか、太宰の家系には政治家が何人か
名を連ねている。余談だが、現衆議院議員津島雄二氏は太宰の婿養子である。


という訳で、太宰の生家「斜陽館」へGO!
流石、父が国会議員だけあって大きな家!
その大きな家ゆえだろうか、一時期旅館として使われたことがあったそうな。

旅館に使われたくらいだから、とにかく広かった。部屋はいくつもあり、土間も広くて、
当時は珍しかったであろう洋間もちゃんとあった(銀行業務に使われていたらしい)。
見応え十分!

そんな立派な家を太宰は酷評していたようだ。文言はスッカリ忘れてしまったが、
「デカいだけで趣なんかありゃしない」といった内容だったと記憶している。

そこに太宰の価値観が垣間見られるような気がしてならない・・・。
あるいは本当に趣がなかったのか。
鈍感な私にとっては分かるわけもないのだが、そんな事を頭の隅に置きながら
斜陽館を観覧したのだった。

さて、金木は他に本場の津軽三味線が聴ける津軽三味線会館があり、冬はストーブ列車、
さらに馬そりに引かれて地吹雪体験も出来るということもあって、都会からの
ツアー旅行も設定されていたりする。

地吹雪は体験しなかったけど(何で北国育ちの私が、金払って寒い思いを
しなけりゃなんないだっつーの!)、三味線はなかなか興味深かった。

「ハッ!ジャカジャンジャンジャン!!」

奏者による演奏を聞けるのがおススメポイント。

では・・・、恒例の五つ星といきましょうか。

★★★★★(冬限定、夏だと★★★☆☆かな?)

です。ワーオ5点満点!!
勝手な思い込みだけど、津軽らしさを味わうならやっぱり冬かな?
東北道奥羽本線といった幹線から遠いのがやや難だけど・・・。

十分に観覧し、金木を後にする。金木から再び津軽鉄道の終点津軽中里まで乗る。
太宰出身地を通るだけあって、ヘッドマークは「走れメロス」(上の写真)。

終点に到着。後はストーブ列車を待つのみ!


続く