やまびこ停車場

ただいま、過去に投稿した記事の一部を非公開にしております。

津軽冬の旅-その3

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2003年2月 きらきらみちのく 三厩にて

三厩駅からバスに乗り、竜飛岬に着いた。

ところで石川さゆりの名曲「津軽海峡冬景色」は皆さんご存知だろう。
「上野発の夜行列車おりた時から青森駅は雪の中~♪」で始まるヤツ。

季節は正に2月!歌詞にぴったりの丁度いい季節じゃぁ~ないの!
という訳で、実は夜行列車(あけぼの号)で青森入りを検討していた。
が、しかし、

「『あけぼの』ですかぁ、満席ですねぇー」

なぬ、満席だと!?

にわかには信じがたかった・・・。夜行列車は廃れるばかりのこのご時勢。
いかに3連休とはいえ、満席だとは想像もつかなかった。
さすがは、東北夜行唯一の生き残りだけある。

結局「津軽海峡冬景色」気分は2番しか味わえず・・・。

え、2番知らない?
「ごらんあれが竜飛岬北のはずれと~♪」で始まるの。お分かりになって?

空は灰色。海の向こうは北海道だが、かすんで見えなかった。
雪も積もっていた。断崖には津軽海峡の荒波が押し寄せてくる。
そういえば「津軽海峡冬景色」にはこんな台詞があったっけ。

「風の音が胸をゆする泣けとばかりに~♪」

うぅ、なんだかおいらまで泣けてくるよぉ~。
そんなセンチメンタルな気分に浸り、竜飛岬を後にした。
いや、実際そんな景色を目の当たりにすればそうなるって。

三厩からはひとまず青森まで戻ることになる。
青森までは「きらきらみちのく」号(上の写真)で。ラッキー☆
また新しい車両に乗れちゃった。

この車両、窓が腰の辺りまで広がっていて眺望がすこぶる良い。
シートピッチも広くて、胴長短足の私は存分に足を伸ばせたのだった。

「いやー快適快適☆」

雪の積もった広い津軽平野に夕日が差し込む。
言葉に出ない。美しいけどどこか切なかった・・・。

空の半分が真っ暗になった頃、ようやく青森駅に到着。
やっとの思いで晩飯にありつき、そして本日の宿泊地五所川原向かう。
到着したのは夜8時前だったろうか。

アー、長い一日だった。


明日はいよいよメインディッシュ、ストーブ列車!