やまびこ停車場

ただいま、過去に投稿した記事の一部を非公開にしております。

今も残る腕木式信号機

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2010年5月  福島臨海鉄道 宮下-泉間にて
 
左上に高く掲げられている、なんだか鯉のぼりみたいなモノ。
知る人ぞ知る「腕木式信号機」です。今ではなかなか見られない貴重なシロモノなんですよ!
福島臨海鉄道では、今も現役で使われています。
 
元は、鉄道創業期に、イギリスで考案されたという起源の古いもの。
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右側が色による信号で、言わずもがな赤が停止、青が進行。
左側は腕の傾きによる信号で、写真の如く水平の状態が停止。これが斜め下だと進行の意味になります。
 
しかし、なんで同じ機能のものが2つ付いているのか。
「今の信号機みたいに明かりだけで事足りるんじゃないの?」って思いたいところですが・・・
 
その理由は、昔は日中でも明暗を識別できるほど明るいランプがなかったことにあるようです。
時代が下り、それを満足できる技術が出てきて、ようやく今みたいな色灯式信号機が登場したとのこと。
 
たかがランプ一つの地味な技術ですが、こういうことを知ると現代社会と言うのはいかに技術に
支えられているかを思い知らされます。
 
ちなみに、ここの鉄道が今も腕木式信号機を使っているのは、まさかランプの明るさが理由ではあるまい(笑)
設備の取替えが容易ならざる状況だからと察していますが。
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ちなみに、こんなにじっくりと見るのは初めてでした。
一昔前までは八戸線にもあって現役時代に乗りましたが、う~ん、乗ったのに見た記憶がない・・・。
 
列車は満足に見られませんでしたが、代わりに信号機をじっくりと見て、何とか挽回して帰ってきましたとさ。