やまびこ停車場

ただいま、過去に投稿した記事の一部を非公開にしております。

八甲田山登山記-6

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2009年8月  小岳より高田大岳を望む


「難儀」


小岳頂上。
北方の八甲田大岳も良いですが、東方の高田大岳も見逃せません。
見よ、この眺め!

「どうにか向こうまで行けないだろうか」

と思うのは当然なれど・・・前にも書きましたが、時間が中途半端。
ガイドブックの所要時間より速いペースでここまで来たんですがねぇ・・・

気にするその「時間」というのは「夕方まで下山できるか?」ではなくして
「夕方まで盛岡に帰着できるか?」という意味。

実は夜に約束があったんですね(^▽^)(^▽^)(^▽^)

「この調子なら、まぁ何とか大丈夫だろう」と踏んで再び前進したんですが、
しかし、そうは甘くは無かったのです・・・。

ここから先は人もまばらなところで、一転して狭い歩きにくい道の連続。

鞍部までの下りは特にひどくて、雨水で土がえぐられ、道路脇の側溝を
2倍3倍深くしたような道をそろそろと歩くことしばらく。

泥んこのぐちゃぐちゃ道もあったし・・・
思わぬペースダウンで若干焦った私は、ここでムリしてしまいました。

再び始まった上り坂を急いでしまい、バテバテになったのです。
晴れ間から降り注ぐ熱い太陽も拍車をかけたのでしょう。
足を上げる事すらしんどくなってしまい、強風で倒されそうになること数知れず。
気力も削がれる一歩手前でした。

しかし、頂上が近いと分かるとにわかに元気付くようで、
「ヤッター、着いた!」と思ったが、標識も何も無い・・・。

先を見るとなだらかな地面がまだ続いていて、しまった向こうが山頂か!
もの凄いぬか喜び、あれはガックリ来ましたね・・・。

モーこれが最後、本当に力を振り絞るようにして、あと少しを歩ききり、
今度こそ高田大岳山頂、到着です!
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奥に写っているのが、まんまと騙されてしまった(笑)ニセ頂上。

朽ちたのだろうか、本当の頂上にも標識はありませんでしたが
祠が祀られてありました。厳しい自然に耐え続け、素朴な趣が感じられます。

疲労困憊なるも、何とか踏破出来たことをありがたく奉告。


続く