2007年4月 鼻曲山山頂付近より浅間山
4月、日光や那須の山々はまだ雪深いのに対して、
西上州には1500M前後の標高でも登れそうなところがある。
というわけで、ようやく春の兆しが訪れてきた鼻曲山(はなまがりやま)という
何とも変わったこの山へ挑戦!
標高1654M。登山口からの高低差約700M。
群馬側の霧積温泉口からの往復コースで約4時間半(休憩時間含まず)の行程。
足慣らしにはもってこいだった。
4月の晴れた日。陽光が暖かみを増して来る頃。
山はまだ少し肌寒いが、歩いて体温が上がってきた体にはすこぶる丁度よい感じ。
芽吹き前の雑木林の中をどんどん歩いていく。風もなく、歩を止めると、
きわめて静寂な世界がまわりに広がっている。
聞こえてるのは去年の落ち葉をザクザクと踏みしめていく自分の足音のみ。
晴れた空の下、喧騒を離れて黙々と歩いていくと、何ともいえない潤いが
蘇ってくるような感じがする。癒しという言葉はもはや陳腐なものになって
しまったが、やはり癒しというべきものなのだろうか?
終始歩き易い道で難儀することも全くなかった。好天も幸いし、
予定時間を1時間近くも短縮して頂上に到着。
眼前に浅間山が威風堂々と聳えていた。
まだ雪を纏っていて、登山道が際立って見える。
手を伸ばせば届きそうな、そんな錯覚を覚えるような風景。
とにかく圧巻!の一言だった。
後編へ続く