最近のとある夜のこと。
カッカッ・・・「・・・ーじ」
んあ?何の音だろうか。耳を澄ます。
カチッ!カチッ!「火の用~心」
おぉ、何と夜回りだったか。
地元の人には大変失礼だが、こんなとこで(どんなとこだ!)絵に描いたような
夜回りをしているとは思ってもいなかった。何だかチョッと嬉しい。
そういう意味では、実家の近所は実に無愛想だった。毎夜毎夜電子サイレンを
鳴らした車が巡って来るのだから。しかも結構耳障りだったし。
かすかな感慨もそこそこに、火の元の確認をする。
・・・んー、火ったって、ガスコンロくらいかぁ?
思えば、エネルギーをガバガバ使う生活にも関わらず、火を扱うことって
随分減ったと思う。しかも扱うといってもガスコンロ以外は、
ワンタッチボタンの給湯器のみ。タバコも吸わない、石油ストーブも使っていないし、
最近は料理(もどき)もしていないし、炎と無縁といって差し支えない。
ま、大丈夫か。
いやいや、最近は物騒である。放火に気をつけないと。
それとそれと、電気が増えた分、漏電に気をつけねば・・・。
やっぱり火の用心はすべきである。