やまびこ停車場

ただいま、過去に投稿した記事の一部を非公開にしております。

念願の川越探訪記-その5

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2008年7月  川越 一番街


これまた川越名物、蔵造りの町並み。

昔ながらの蔵がメインストリートにずらりと揃っているのはなかなか見事。
老舗の菓子舗は言うに及ばず、床屋や郵便局までもが蔵の外観に
なっていたのにはチョッとビックリ!

余計な電柱が見えないのもこれまた良し。

この蔵ばかりの町並みが出来たきっかけというのは、明治に起こった大火で、
火事に強い蔵が焼け残ったことから、以降、蔵造りばかりになったとのこと。
そういえば、喜多方も蔵の街と言われているけど、きっかけは確か大火だったような・・・。

もう一つ、川越に蔵が多い背景には舟運で利を得ていた商人が多くて、
蔵を建てられる経済力があったからこそ、とも言われている。

ところで蔵といえば私は白色をイメージするのだけど、
聞いた話では、川越には黒い色の蔵が多いのだとか。
理由は「黒でなければ粋でない!」からで(ほんまかいな?)、
確かに改めて見てみると、黒い重厚感たっぷりの蔵が多かった。

この蔵の「黒」は、無茶苦茶手間がかかるらしくって、
白い漆喰で外側を仕上げたら蔵としては一応完成なのだが、
「粋」のためにさらにもう一行程加えて黒く仕上げるのだから、それだけでもう贅沢!

んで「黒」の正体は黒漆喰なのだけど、これがまたきちんと出来上がるのに
何と3年も!寝かせないといけないシロモノで、その黒漆喰を壁に塗ったら今度は
布でピカピカに磨く。

「ピカピカ」というのはあながち誇大ではなさそうで、
通りすがりの人が鏡代わりに黒漆喰の壁を見て身だしなみを整えたとかいう
話があった位。長年風雨にさらされたから、さすがに艶はなくなってしまったけど
屋根に守られたところでは未だに光沢をたたえているらしい。


そんな蔵の街をしばし散歩。
ここまでず~っと暑い屋外を歩き回ってきたから、冷たいものが欲しくなってしまった。
川越名物のサツマイモをベースにしたソフトクリームがあるのは事前に
分かっていたので早速所望。

「んん~、甘くてうまーい!!」

少し生き返った気分(笑)。
暑い中歩いてばっかりだったからというのもあったにせよ、
イモらしい甘みがあってとても美味しかった。少し高かったケド・・・。

そして、お土産を買って帰ることに。
老舗の和菓子屋も数件あって品選びには困らなかった。

日持ちの長いお菓子を選んで、少し早いけど帰省のお土産にと。
かくして日帰り川越探訪はめでたく終了。

見所多くて、結構はしょった感もあったから、もう一度行くのも悪くないなぁ~。


おわり